クラウドファンディングで翻訳出版を目指す『ワイン知らずマンガ知らず・仮』への応援イベントとして、『自然派ワインとバーカロおつまみの家呑み講座』が6月26日(土)に約40名の参加者(途中入退出あり)を迎え、オンラインで開催されました。
まずは本書のテーマである「自然派ワイン」の魅力について、実際のページをご紹介しながらお話ししました。
自然派ワインの中でも個性豊かな、ビオディナミ農法のブドウを使用したワインの魅力を、実際に試飲しながらお伝えしました。
前澤「ダニエーレ・ピッチニン・アリオーネ2017のインパクトは凄い。ブドウの力強さを感じる。これがビオディナミ農法と他との違いでしょうか。ワインの熟成感はブランデーを思わせるほど」
京藤「ブドウを陰干しする方法を取り入れていることも、味わいにコクを与えている工夫だと思う。それに加えて、ビオディナミ栽培ならではのミネラル感が豊富であることもワインのインパクトに関わっているに違いない」
続いて、前澤由希子さんの料理コーナーへ。
まずは「チコリとサーモンのサラダ」。材料を切って、合わせて、盛り付けるシンプルなおつまみですが、サーモンやホタテといった魚介類に、南国フルーツの王様マンゴーとオリーブがアクセントに。酸味が爽やかで、食欲をそそるおつまみ。スパークリングワインの刺激にとてもよく合います。
続いて、「イチヂクの紅茶マリネ」を焼いたカマンベールチーズの上に、ナッツなどと合わせた創作おつまみ。乾燥イチジクを紅茶に5分ほど漬けておくだけで、イチジクがまったりととろけ、紅茶の香りも纏う極上の一品に。それだけ食べても美味しいのですが、さらに、それをトロトロのカマンベールに合わせることで、コクの強いワインにぴったりのアテに。仕上げに蜂蜜をかけるのもポイント。
最後はヴェネツィアのバーカロ(立ち飲み居酒屋)の定番「サルデ・イン・サオール」。炒めたタマネギと、揚げたイワシの組み合わせが抜群。炒めたタマネギにワイン・ビネガー、干し葡萄、松の実で風味を出すのがヴェネツィア流。かつての船乗りが航海に持っていった保存食が元祖。日持ちしますので、調理後すぐより、二日目の方が美味しくなり、さらに五日ぐらいは楽しめます。
こうして前澤先生が考案してくれた、自然派ワインに合うおつまみ三品が完成です!どれも自然派ワインの素朴さと繊細さに響きます。
その後、しばしのワイン談義となりました。
前澤「自然派ワインは作り手の個性がよく出ますね。料理にワインを合わせるのではなく、ワインに合わせて料理を作るという発想が必要。それがおもしろいと思います」
京藤「個性を重視するか、一般に受ける美味しさを追求するか。ワイン界も二分している気がします。自然派ワインは、作家で買う、という芸術品の感覚で選んだ方がおもしろいと思います」
などなど、ワイン談義は尽きません。参加の皆さんもから質問が次々と飛び出し、時間をオーバーして自然派ワインを語りました。これからも本書を通して、自然派ワインの魅力を引き出して行きたいと思っています。
ぜひ第二弾を! との声も頂きました。今後とも応援を宜しくお願い申し上げます。