Buon Anno! TERRAをご支援くださっているみなさん、明けましておめでとうございます。2022年もTERRAを楽しんでいただけるよう、益々多彩に、そして精力的に活動していきます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

さて、今日はお正月の話題として、イタリアの新年初日(Capodanno)の定番料理をご紹介します。年明けに外せない一皿と言えば、Lenticchie(レンズ豆)とCotechino(コテキーノ=豚肉のソーセージ)でしょう。特にLenticchieはその形から「金貨」を連想させることから、金運アップのゲン担ぎ料理として知られています。また豆には「長寿」のご利益もあると言われます。ちょっと日本のおせち料理を思わせますね。世界中どこでも、年明けには幸運を祈る食べ物があるものですね。

Cotechinoは豚の脂身を多く使い、胡椒、ナツメグ、クローブ、シナモンなどのスパイスを混ぜ込んだソーセージです。栄養価の高いこの一品は、これから訪れる厳しい冬に備え、体力を蓄える意味があります。また、Cotechinoはエミリア=ロマーニャ地方伝統の保存食ですが、伝説によれば、15世紀にこの地で活躍したピコ・デッラ・ミランドラという人文主義者が、教皇軍に包囲された時、仲間と厩舎にいた豚からソーセージを作って生き延びたことが、その起源とも言われ、「幸運」と「健康」の象徴としても市民に親しまれています。これにもやはりゲン担ぎの要素がありますね。

 

エミリア=ロマーニャ地方の名物としては、ほかにZampone(ザンポーネ=豚足のソーセージ)も新年の食卓を飾ります。Cotechinoと同じくLenticchieを添えて食されますが、私が新年を一緒に過ごしたモデナの友人宅では、Zamponeは惣菜店で買ってきたもの、Cotechinoは自家製のものを出してくれました。豚足に詰めるZamponeは家庭で仕込むのはなかなか難しく、腸に詰めるCotechinoの方が作りやすいのだそうです。

そうして今や、イタリア全土でお正月に欠かせなくなったLenticchie e Cotechinoですが、元はエミリア=ロマーニャ地方の料理ですから、新年の乾杯にもエミリア=ロマーニャ特産ワインを合わせたくなります。試しに、新年の乾杯にはぜひ「ランブルスコ(Lambrusco)」を使ってみてはいかがでしょうか。今では日本の酒屋さんでも「ランブルスコ」は手に入りやすくなりました。コスパもすごくいいです。イタリアでは大晦日のカウントダウンの後、一般にはプロセッコやフランチャコルタを始め、白のスパークリング・ワインがお祝いに用いられますが、赤のランブルスコもスパークリング・ワインですから遜色ありませんよ。何よりエミリア=ロマーニャ地元の伝統料理との相性が抜群。Lenticchie e Cotechinoと合わせるなら辛口(secco)がおすすめです。