イタリア語は、イタリア、バチカン市国、サンマリノ共和国、スイス連邦の一部などで話されている言葉で、話者数は約6,800万人(Wikipediaより)です。

ご先祖様はラテン語で、よく似た言語に、スペイン語、ポルトガル語などがあります。

世界の言語には、大きく分けて4つのタイプがあります。

■中国語のように、意味を持つ単語を並べて、語順によって文法的機能を果たす文が作られる、孤立語

■フランス語のように、単語の形を変化させて文法的機能を果たす文が作られる、屈折語

■日本語のように、意味を持つ単語に、単独では意味を持たない単語(助詞など)をつけて、文法的機能を果たす文が作られる、膠着語

■アイヌ語のように、さまざまな品詞を組み合わせて、一つの文に相当する一語が作られる、抱合語

イタリア語は、この中の「屈折語」に分類され、特に、「動詞」がさまざまな形に変化して、いろいろなことを表します。ですので、イタリア語の教科書では、「動詞」に多くのページが割り当てられています。

イタリアにはおおらかなイメージがありますが、イタリア語文法はとても体系的ですので、文法を学ぶと、きちんとした文章が書けるようになります。

イタリア語は、21文字のアルファベットで表記され、ほとんどがローマ字読みです。

発音と表記が一致していますので、英語のように ”a” を「ア (apple)」と読む場合もあるし、「エイ (able)」と読む場合もある… というようなことはありません。イタリア語では、”a” はいつでも「ア」と読みます。

ヨーロッパの言語では、子音が連続する単語が見受けられることが多いですが、イタリア語は、日本語のように「子音+母音」の組み合わせで作られる音が多いため、日本人にとってはとても発音しやすい言葉です。

また、単語のアクセントは、後ろから二番目の母音に置かれることが多いです。

このような特徴から、イタリア語では、初めて見る単語でも正しく発音することができます。

イタリア語は、日本人にとってとても親しみやすく、美しい言語です。

これから少しずつイタリア語文法の世界をご紹介してまいりますので、お付き合いいただけましたら幸いです。