イタリア語の名詞には、性別があります。
日本でもなじみのあるイタリア語の単語には、ジェラートや、ピッツァなどがありますが、これらの単語は、男女の性別を持っているのです。
例えば、
gelato[ジェラート](意味は「アイスクリーム」) は、男性名詞
pizza[ピッツァ] (意味は「ピザ」) は、女性名詞です。
それでは、次の単語は、どちらが男性で、どちらが女性でしょうか。
cappuccino[カップッチーノ] 「カプチーノ」
penna[ペンナ] 「ペン」
答えは、
cappuccino が男性で、
penna が女性です。
まれに例外はありますが、
-o で終わる名詞は、男性名詞
-a で終わる名詞は、女性名詞
です。
イタリア語には、-o で終わる名詞、-a で終わる名詞以外に、-eで終わる名詞もたくさんあります。
では、次の名詞は、男性か女性か、当ててみてください。
padre[パーdれ]「父」
madre[マーdれ]「母」
※イタリア語の”R” は、日本語で「らりるれろ」というときの「R」の音とだいたい同じです。
一方、イタリア語の”L” は、日本語にはない音で、舌先を前歯の付け根あたりに押し付け、離しながら発音します。ここでは、”R” の音をひらがなで、”L” の音をカタカナで表記します。
※ “dre”の部分は”d”の 後ろに “o” の音が入らないように(“dore” [ドレ])にならないように発音します。
答えは、
padre が男性で、
madre が女性です。
「父」「母」のように、自然の性別を持つ名詞は、文法上の性も自然の性と同じになります。
それでは、最後の問題です。
次の名詞は、どちらが男性で、どちらが女性でしょうか。
caffè [カッフェ]「コーヒー」
chiave[キアーヴェ]「カギ」
※ “chi” と表記して、[キ]と読みます。
答えは、
caffè が男性で、
chiave が女性です。
正解なさった方は、すでにイタリア語のお勉強をされている方だと思います。
というのも、自然性を持たない “-e” で終わる名詞は、見た目で男性か女性かを判断することができないのです。このような名詞の性は、辞書などで確認する必要があります。
◆もしよろしければ、こちらの動画もご覧ください。
「名刺の性」についての解説は、00:44~です。
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