クリスマス前になると、本屋さんで、ラッピング待ちのお客さんが列を作っているのをよく見かけます。児童書を買い求める方が多いように思います。私も、クリスマスに限らず、子供のころは両親からたくさんの本を買ってもらいました。大人になってからは、本を贈られる機会はほとんどなくなってしまいましたが、みなさんはどうでしょうか?
イタリアでは、大人子供問わず、本は人気のプレゼントです。好みのものを自分で選んで読むことが多い本ですが、贈る人が贈られる人のことを考えて選んでくれた本を読むのも、楽しいものです。
ところで、先日プレゼントしていただいた本に、一枚のしおりが挟んでありました。
「しおり」は、イタリア語で、segnalibro [セニャリーブロ]といいます。
この単語は、
segnare [セニャーレ]「目印を残す」という動詞と、
libro [リーブろ]「本」という名詞が合わさってできた名詞です。
「本に目印を残すもの」ということで、「しおり」となります。
このような作りになっている名詞は、たくさんあります。
それでは、ここで、クイズです。次の名詞は、何を表しているでしょうか。
1.portachiavi [ポるタキアーヴィ]
<ヒント>
portare [ポるターれ]「持つ」
chiave [キアーヴェ]「かぎ」※ ”chiavi” は、複数形です。
2.pelapatate [ペラパターテ]
<ヒント>
pelare [ペラーれ]「皮をむく」
patata [パタータ]「じゃがいも」※ ”patate” は、複数形です。
正解は、
1.portachiavi「キーホルダー」
2.pelapatate「ピーラー(じゃがいもの皮むき器)」
でした。正解されましたでしょうか?
贈り物の本に挟まれていたしおりです。
一番上に、赤い文字で「本が贈り物として好ましい10の理由」とあり、その下に、10個の理由が挙げられています。次回より15回にわたって、文法のお話を交えながら、このしおりに書かれていることを解読していきたいと思います。もしよろしければ、お付き合いくださいね。