今回から、文法のお話を交えながら、こちらのしおりに書かれている文を解読していきたいと思います。

今回は、1番目のフレーズ、

①10 ②buone ③ragioni ④per ⑤regalare ⑥un ⑦libro

[①ディエーチ ②ブゥオーネ ③らジョーニ ④ペる ⑥ウン ⑦リーブろ]

…の前半部分(10 buone ragioni)を見ていきたいと思います。

前回までにイタリア語の名詞を見てきましたので、まず、この句(フレーズ)の中から、名詞を抜き出してみましょう。

Ragioni[らジョーニ]は、「道理、理由」という意味で、ragione[らジョーネ] (女性名詞)の複数形です。

Libro[リーブろ]は、「本」という意味です。

なぜ、ragioneが、複数形のragioniになっているかというと、

10 (buone) ragioniで、 10個の理由という意味だからです。

名詞の前に数字をつけると、「~個の…」と、その「もの」がいくつあるかを表すことができます。

ここで、イタリア語の数字を1~10まで見ていきましょう。

1 uno [ウーノ]

2 due [ドゥーエ]

3 tre [トれ] ※”t”と”r”の間に”o”が入らないように(“tore”にならないように)発音します。

4 quattro [クワットろ]

5 cinque [チンクエ]

6 sei [セイ]

7 sette [セッテ]

8 otto [オット]

9 nove [ノーヴェ]

10 dieci [ディエーチ]

「3つの理由」という場合は、tre ragioni、

「7つの理由」という場合は、sette ragioniのようになるわけです。

簡単ですね。でも、ひとつだけ気をつけることがあります。

と、いうのは、「1」uno [ウーノ]は、後に続く名詞の性別によって、形が変わります。

男性名詞の前では、un libro[ウン リーブろ]

女性名詞の前では、 una ragione[ウナ らジョーネ] となります。

次回は、フレーズ前半部分(10 buone ragioni)の残りを見ていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。