このブログでは、イタリアのテイクアウトグルメをご紹介していきます。

今回ご紹介するのは”lasagne verdi al ragù”[ラザーニェ ヴェるディ アル らグ]”「緑のラザニア ミートソース」です。

イタリアンレストランではおなじみの一品で、日本では「ラザニア」という名前で呼ばれています。

正方形または長方形に切った、小麦粉と卵で作られたパスタを“lasagna” [ラザーニャ]といいますが、通常この料理は何枚かの “lasagna”を使って作られますので、イタリアでは “lasagna”の複数形である “lasagne” [ラザーニェ]という名前で呼ばれることが多いです。(“lasagna”と呼ばれることもまれにあります。また、地方によっては異なる呼び方をすることもあります。)

“lasagna”の歴史は古く、ギリシャがローマ帝国に支配されていた時代にはすでにその痕跡を確認することができます。

“lasagna”の語源は「やわらかい」という意味のラテン語làganum [ラガヌム]と、ギリシャ語λάγανον [(láganon)ラガノン]で、名前の由来どおり、とてもやわらかい食感の食べ物です。

ベシャメルソース(Besciamella [ベシャメッラ])、ミートソース、パスタ(ラザニア)を交互に重ねて容器に入れ、オーブンで焼くのが基本的な作り方で、ソースの量が柔らかさの決め手になるそうです。

写真のラザニアは緑色をしていますが、これは、パスタ生地にほうれん草が練りこまれているためです。