このブログでは、イタリアのテイクアウトグルメをご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、ロマーニャ地方の名物、crescione romagnola [クれッショーネ ろマニョーラ]”「ロマーニャ地方のクレッショーネ」です。
同じくロマーニャ地方の名物である、円形の平たいフォカッチャのようなパン ”piadina romagnola” [ピアディーナ ろマニョーラ]と同じ材料で作られた生地で具材をとじ、鉄板の上で焼いた食べ物です。
piadinaが食べられるようになったのは1371年ごろのことで、CrescioneはPiadinaよりも少し遅れて食べられるようになりました。
crescioneという名前は、過去に同名の葉物野菜 ”crescione” にニンニク、エシャロット、玉ねぎを加えたものを詰めて作られていたことに由来しています。今日では、このタイプのcrescioneの詰め物は、ほうれん草などに取って代わられました。
crescioneは、chiosco[キオスコ]と呼ばれる売店で手に入れることができます。(ほとんどの場合、piadinaも一緒に売られています。飲み物も置いてあることがほとんどです。)
持ち運びが容易な形状をしていますので、天気のよい日に公園のベンチで食べるのに最適ですが、テーブルと椅子を備えたchioscoもあり、買ったその場で食べることもできます。
写真のcrescioneは、トマトとモッツァレラチーズが入った定番の一品ですが、売店にはクラシックなものから変わり種まで、いろいろな種類が売られています。ロマーニャ地方に行かれる際は、ぜひ試してみてくださいね。